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新暦と旧暦の違い~日本の旧暦と新暦のズレは何日?

生活
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Q1 新暦と旧暦の違いは?
Q2 日本の旧暦と新暦のズレは何日?
A1 新暦は旧暦より約1か月ほど後(例:新暦6月23日は旧暦5月23日~25日頃など)。
A2 旧暦と新暦のズレは1年で約11日。ただし、年ごとに日にちは異なる。新暦と旧暦の日にちには数日程度のズレが生じる。

新暦と旧暦の違い

Q1 新暦と旧暦の違いは?
Q2 日本の旧暦と新暦のズレは何日?
A1 新暦は旧暦より約1か月ほど後(例:新暦6月23日は旧暦五月下旬頃など)。
A2 旧暦と新暦のズレは1年で約11日。ただし、年ごとに日にちは異なる。新暦と旧暦の日にちには数日程度のズレが生じる。

新暦は旧暦より遅い

新暦の日付が旧暦より遅くなった理由:

明治6年改暦。新暦(明治6年1月1日)前日は明治5年12月31日ではなく明治五年十二月二日だったため。旧暦の明治五年十二月がポンと跳んで(消えて)後ろ倒しになり、師走に入ったと思ったらいきなり正月だった(?)。
(仮定の話だが新暦の明治6年1月1日は旧暦の明治五年十二月三日。以後、新暦明治6年2月は旧暦の明治六年一月、新暦3月は旧暦二月、新暦4月は旧暦三月…とズレ発生。)

新暦の季節は旧暦より早い?遅い?
結論からいうと旧暦の春は新暦の春より約1カ月早いとされる。
ただ、ことの経緯をみると、
旧暦と新暦の季節のズレはまたさらにややこしい。
まず旧暦での季節の対応月が新暦と異なる。
旧暦の春:一月二月三月(※古代中国の分類)
新暦の春:3月4月5月(※気象庁による分類)
旧暦と新暦の春:一月vs3月、二月vs4月、三月vs5月、
・・・と旧暦と新暦の季節と月の対応はもともと2か月のズレ。
そこに、明治6年の改暦で新暦が約1月旧暦より遅くなった。逆に言えば旧暦の月は新暦より約1カ月早くなった。もとの旧暦十二月が1月、旧暦一月が2月、旧暦二月が3月…。春の旧暦月(旧暦一月、二月、三月)でみると、
旧暦と新暦の春(´):旧暦一月vs新暦2月、旧暦二月vs新暦3月、旧暦三月vs新暦4月
結果的に、旧暦と新暦の季節感のズレは約1カ月に収まったわけだが、もともと一月を春としている旧暦の春と、3月を春とする新暦の春(差は2カ月)が、明治改暦により(差が-1カ月)となり、水前寺清子さんの365日のマーチではないが、2か月進んで1カ月戻った(?)1874年(明治6年)改暦を体験された方はもうおられまいがさぞ混乱したのだろうか。この辺り書いてる自分も混乱してよくわからない。

旧暦

1872年(明治5年)までの日本では「旧暦」が使われた。旧暦では、「太陰太陽暦」という月の満ち欠け(太陰)に、季節をあらわす太陽の動き(太陽)を加味して作られた暦が用いられた。

「旧暦」とは、具体的には、
1873年(明治6年)の太陽暦改暦まで使われていた「天保暦(てんぽうれき)」のこと。

「天保暦」とは、古来より日本で使われてきた太陰太陽暦の暦法(暦の計算方法)の一つで、
1844年2月18日(天保15年1月1日)から、
1872年12月31日(明治5年12月2日)まで、約29年間使用された。

「太陰太陽暦」とは、月の満ち欠け(太陰)に、季節をあらわす太陽の動き(太陽)を加味して、作られた暦。

ただ、太陰太陽暦にも種類が多い。日本の太陰太陽暦には多くの暦法(暦の計算方法)が使われてきた。

(備考)日本で使われてきた太陰太陽暦(略年表)

(前史)古代中国の暦
日本で使用された旧暦以前の太陰太陽暦は9暦法
1)6世紀半ば:554年頃「元嘉暦(げんかれき)」※古墳時代(554年推古天皇誕生年)
2)7世紀末:697年(文武元年)「儀鳳暦(ぎほうれき)」※中国暦「麟徳暦(りんとくれき)」※飛鳥時代(592年–710年)
3)8世紀後半:763年(天平宝字七年)「大衍暦(たいえんれき)」※861年(貞観三年)まで(98年間)使用。続日本紀※奈良時代(710年–794年)
4)9世紀半ば:858年(天安二年)「五紀暦(ごきれき)」※861年(貞観三年)まで4年間併用のみ。※平安時代(794年–1185年)
5)9世紀後半:862年(貞観4年)「宣明暦 (せんみょうれき)」※862年2月3日(貞観四年一月一日)から1685年2月3日(貞享元年十二月三十日)まで823年間使用。※平安時代(794年–1185年)
6)17世紀後半:1685年(貞享二年)「貞享暦」※1685年2月4日(貞享二年一月一日)から1755年2月10日(宝暦四年十二月三十日)まで使用(70年間)。渋川春海、初の日本人編纂の太陰太陽暦の暦法、※中国暦「授時暦」※江戸時代(1603年–1868年)
7)18世紀半ば:1755年(宝暦五年)「宝暦暦」1755年2月11日(宝暦五年一月一日)から1798年(寛政十年)まで使用。※江戸時代(1603年–1868年)
8)18世紀末:1798年(寛政十年)「寛政暦」※1798年2月16日(寛政十年一月一日)1844年2月17日(天保十四年十二月二十九日)まで使用(46年間)。※江戸時代(1603年–1868年)
9)19世紀半ば:1844年(天保十五年)「天保暦」※1844年2月18日(天保十五年一月一日・弘化元年)から1875年(明治5年)改暦まで使用。※江戸時代(1603年–1868年)現在の「旧暦」

(前史)古代中国の暦:
紀元前数千年前か?:古六暦(黄帝、顓頊、夏、殷、周、魯の六暦)
紀元前17世紀頃~(殷)殷の甲骨文にある日の干支や日食記事などのように、古くから何らかの暦法は存在したと考えられるが具体的な中国暦の始まりは定かではない。

紀元前104年(太初元年)からは前漢の武帝により暦法が整備。
以降、古代中国でも様々な暦法による改暦があった。

中国から日本に伝来した太陰太陽暦の始まりは、
5世紀半ば(445年)中国南北朝時代の南朝の宋で編纂された「元嘉暦(げんかれき)」。元嘉暦は南朝宋の天文学者の何承天が編纂した太陰太陽暦の暦法(中国暦)。445年(中国元嘉22年)から509年(天監8年)まで(65年間)中国の南北朝の南朝(宋など)で使用。

6世紀(554年頃)「元嘉暦」日本伝来:6世紀頃(『日本書紀』554年)頃、中国の元嘉暦(げんかれき)が朝鮮半島の百済を通じて日本に伝わった。当初は百済から渡来した暦博士が暦を編纂または百済の暦をそのまま使用していたと考えられる。

602年(推古10年)百済から学僧の観勒が暦本などを携えて来日。帰化人系の子弟らに暦本を学習させた。平安時代の書物『政事要略』(推古天皇十二年正月朔日に初めて日本人の手によって作られた暦の頒布を行ったとの記述は元嘉暦と推定)
690年~692年(持統天皇4年~6年)頃、中国から儀鳳暦伝来。元嘉暦と並用開始。

17世紀半ばまでは中国王朝が制定した中国暦(漢暦)を使用。
17世紀後半:1685年(貞享二年)「貞享暦」(初の日本人編纂の暦法)まで。



新月(しんげつ)が毎月の一日に相当。

(1)「ズレ」其の一:半日のズレ

月の満ち欠けのサイクルは約29.5日。ただ、0.5日(半日)という暦は設定できないのでズレが生じる。

この半日のズレを調整するため、「小の月」(29日間)と「大の月」(30日間)がある。

(ちなみに、旧暦には31日間の月はなかった。)

また、旧暦では、小の月と大の月の組み合わせは毎年異なった。

(2)「ズレ」其の二:年のズレ(太陰暦と太陽暦のズレ)

また、日本の旧暦のような太陰暦(たいいんれき)では月の満ち欠けを基準としていた。

月の運行は必ずしも一定ではなく天体観測により新月の出現時刻を計算する必要があった。

旧暦の一ヶ月は平均29.5日。12ヶ月で約354日。

西洋で使われていたグレゴリオ暦などの太陽暦(太陽が一周する365日)との間にもズレが生じる。

この太陰暦と太陽暦のズレを解消するためにあったのが旧暦の「閏月(うるうづき)」。

(※ただし、旧暦の閏月は新暦の閏月(2月が4年に一度29日間)とは異なった。)

旧暦の閏月は約1か月間。一年が約13ヶ月間となる年があった。※ただし「十三月」は無し。

閏月になる年の割合は19年間で約7回(約3年に1回)。

(3)「ズレ」其の三:月々のズレ(暦と季節のズレ)

また暦と季節のズレを少なくするために、旧暦の閏月は1年のどこに入るかは定まっていなかった。

例えば七月と八月の間に「閏七月」、十月と十一月の間に「閏十月」、というふうに使われていた。

新暦(明治6年 太陽暦)

明治6年に太陽暦が採用。いわゆる「新暦」として現在も使われている。
現在の新暦では、小の月と大の月は必ず同じ月に固定。

(新暦)
31日間の月:1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月
31日間以外の月:2月、4月、6月、9月、11月

(「にしむくさむらい」とは、31日間以外の月:2月、4月、6月、9月、11月を覚えるための語呂合わせ。 「に(2月)」「し(4月)」「む(6月)」「く(9月)」「さむらい(11月)」。なぜ11月がさむらいかというと漢数字の十一(11)を縦書きで書くと「士」(侍の意)とみえたので「西向く侍(に・し・む・く・さむらい)」となったといわれる。

新暦と旧暦のズレ

上でみたように、旧暦と新暦にはいくつかのズレがある。

同じ日付であっても年ごとに新暦と旧暦はズレる。
例えば、新暦の1月1日は旧暦の十二月一日というような一対一の対応関係にはない。

また、そのズレ幅も毎年異なる。
旧暦の同じ日付も、新暦に換算すると、ほぼ1ヶ月(32日)の幅がある。
例えば旧暦の一月一日は新暦では早くて1月21日となり遅くて2月22日となるという例もあるとのこと。

和風月名(わふうげつめい)と旧暦・新暦のズレ

和風月名(わふうげつめい)も現在の季節感とは約1~2ヶ月ほどのずれがある。

旧暦 新暦 ずれ 日数:1年約11日通算1628日(1873年明治6年改暦から約4年と半年の差

  2021年
ー)1873年(1月1日改暦)
   148年

(新暦) 365日
(旧暦)約354日
     約11日

ゆえに
148年
×11日
1628日

1628日
÷365日(新暦)4.46
÷354日(旧暦)4.59


新暦で、約4年5ヵ月
旧暦で、約4年7ヵ月
の差

日本で旧暦と新暦のずれは何日?
Nihon de kyūreki to shinreki no zure wa nan’nichi?
How many days is the difference between the old calendar and the new calendar in Japan?
days difference old new calendar Japan
Japan old new calendar days difference

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